小池辰雄 『キリスト告白録』略歴を基に

 

 1904年2月7日東京に生まれる。高等師範附属小学・中学校、旧制水戸高校出身。

1929年春、東京大学文学部ドイツ文学科卒業。東京陸軍幼年学校、陸士、陸大教官。終戦後、一高、東大教授。その間断続的に、昭和医専・医大、早稲田大学、東京歯科大等の講師を務めた。

1940年秋、自宅で独立の聖書集会を開く。日曜ごとの集会は、1996年7月まで、56年間続けられた。

1951年、『曠野の愛』を創刊。

1961~62年、西独ハンブルグ大学日本学交換教授。

1964年、東大停年退職後、獨協大学教授並びに獨協中学・高校校長。

1975年、『無者キリスト』(小池辰雄著作集第1巻)を発行。以後12年間に第2巻~第9巻を刊行。

1979年春、50年間の教職を退き、以後、福音伝道と著作に献身。

1980年3月1日、西ドイツ政府から第1級功労十字章を授かる。獨協大学名誉教授。

1980年夏から機関誌『エン・クリスト』を刊行。1995年に第55号を出すまで主筆。

1988年夏、『聖書は大ドラマである』(第10巻)をもつて小池辰雄著作集(全10巻)が完成。

1996年8月29日 往生

 

 

内面史

旧制水戸高・東京大学時代から無教会の内村鑑三・藤井武・塚本虎二のキリスト教集会に相前後して列席した。1940年秋から武蔵野市吉祥寺の自宅で日曜聖書講筵を開く。その集会を武蔵野幕屋、その後東京キリスト召団と称した。1950年秋、十字架・聖霊の本格的体験以来、使徒的次元の原始キリスト道を唱道し、全国各地に誕生したキリスト召団をまとめて日本キリスト召団を結成。独立伝道者にして詩人。往生後、未完の叙事詩『霊界の星々ー神の幕屋人物詩伝』が1998年8月に刊行された。

 

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