歴史的仮名遣ひについて

本ホームページでは、歴史的仮名遣ひを原則にしております。それは以下のやうな理由からです。

 

 言葉・言語といふものは、エスペラント語のやうに突然作られた言語でない限り、今日の言語は歴史的経過を経て、今の姿があるといふ事実があるからです。現代の都合だけで、用法を勝手に変へるべきではありません。歴史的断絶を起こすやうな、仮名遣ひは、たとへ現代撥音に近い表記と言へども、それは言語の歴史の系統性を破壊するものです。現代仮名遣いはまさしく、その醜い姿です。

 具体例をあげませう。

 「言ふ」の文語活用は、未然、連用、終止、連体、已然、命令の順に

 「言はず、言ひけり、言ふ、言ふ時、言へば、言へ」であり

 「はひふふへへ」ハ行のきれいな四段活用です。

 

 これが現代仮名遣いだと、

 「言わない、言いたい、言う、言う時、言えば、言え」となり

 「わいううええ」といつた統一のない形になつてしまひます。

 

 私たちは歴史の一貫した形を残すべきで、その時代の流動的な「発音」に合はせるべきではありません。歴史的仮名遣ひについては、いくつかのサイトがありますので、あたつて見て下さい。

 

http://www32.ocn.ne.jp/~gaido/kana/ 歴史的仮名遣い教室