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イザヤ書第11章   
                           小山 文夫訳

 

1  *1エッサイの根株からひとつの芽が生へ出で
   その根から若枝が*2多くの実を結ぶ
2  主(ヤハウェ)の霊がその上に留まる
   知恵、悟りの霊、思慮と勇気の霊
   *3辨別と主(ヤハウェ)を畏れる霊
3  彼は主(ヤハウェ)への畏れをもつて*4嗅ぎ分け
   見えるところによつて裁かず
   耳で聞こえることによつて判断を下さず
4  義をもつて弱者を裁き
   地の貧しい者に公平な判決を下し
   唇の鞭で地を打ち
         唇の霊をもつて邪悪な者を滅ぼし
5  義はその腰の帯となり
   真実はその腰の帯となる
6  狼は羊と共に住み
   豹は子山羊と共に伏し
   子牛と若獅子と肥えた家畜が共にゐて
   小さな子供がそれらを牧する
7  雌牛と雌熊が草を食み
   その子らは共に伏し
   獅子は牛のやうに藁を食べる
8  乳飲み子はコブラの穴の上
   マムシの巣穴の上で戯れ
   乳離れした幼子はその手を伸ばす
9  わが聖なる凡ての山において
   災いもなく、害を加へることもない
   まことに水が海を覆ふやうに
   地は主(ヤハウェ)を知ることで満ちる
10   その日、エッサイの根は諸国民への旗として立ち
   諸国民は彼に尋ね求め
   彼の住まいは栄光となる
11   その日
   わが主は再び重ねてその御手を下す
   その遺れる民、遺つてくる民を買ふために
   アッシリア、エジプト
   パトロス、クシュ、エラム、シンアル
   ハマト、海の島々から
12   主は諸民族に旗を揚げ
   地の四方の果てより
   イスラエルの追われた者らと
   ユダの離散した者らを集め
13   エフライムの妬みは離れ去り
   ユダの憎しみは断たれる
   エフライムはユダを妬まず
   ユダはエフライムに敵対しない
14   彼らは西方のペリシテ人の肩を急襲し
   東の民を共に略奪し
   その手をエドムとモアブに伸ばし
   アンモンの民は彼らに聞き従ふ
15   主(ヤハウェ)はエジプトの海の入り江を*5干上がらせ
   灼熱の息吹で、大河の上に御手を振り
   七つの川を撃ち、サンダルで歩かせる
16   アッシリアから残つた
   彼の遺れる民にとつて、そこは大路となる
   イスラエルがエジプトの地から
   上つた日がさうであつたやうに

 

*1 יִשָׁי(イシャイ)ダビデの父親の名エッサイ。サムエル上16・1
*2 (ファラー)よく実を結ぶ、繁殖する、の意味。創世記49・22、イザヤ17・6、

   32・12、45・8、エゼキエル19・10

*3     דֵעֵת(ダアット)知識、識別。道元が正法眼蔵の中で使った「辦道」は力を努めて修行

        する、の意味を持ってゐるが、ここでは識別の意味であるので、「辨」の字を使った。
*4 (ハリほー)創世記八・21、27・27 別訳「喜ぶ・満足する」
*5   BHSは(打ち滅ぼす)を(干上がらせる)に読み替えを提案。