イザヤ書第56章
小山 文夫訳
1 主(ヤハウェ)はこのやうに言ひ給ふ
汝ら、公義(ミシユパツト)を守り、義(ツェダカー)を行へ
わが救ひの到来と
わが義(ツェダカー)の実現は近い
2 恵福(アシユレー)な者よ
これを行ふ霊止(エノシユ)
これを堅く保つ人(アダム)の子
安息日を守り、これを汚さない者
その手を守り、悪事を行はない者
3 主(ヤハウェ)に連なる外国の子は言つてはならない
主(ヤハウェ)は私らをきつと主の民から分離されるに違ひない、と
また宦官は言つてはならない
見てよ、私は枯れ木よ、と
4 まことに主(ヤハウェ)はかう言ひ給ふ
わが安息日を守り
わが望むことを選び
わが契約を堅く保つ宦官らに
5 私はわが家、わが城壁において
息子、娘らに優る記念と名を与へ
断たれることのない永遠の名前を与へる
6 主(ヤハウェ)に連なり、主に仕へ
主(ヤハウェ)の名を愛し
主の僕となり
安息日を守り、それを汚さず
わが契約を堅く保つ外国人の子らを
7 私はわが聖なる山に連れて来て
わが祈りの家で喜ばせる、と
彼らの燔祭と生贄はわが祭壇の上に受け入れられる
まことにわが家は凡ての諸国民から祈りの家と呼ばれる
8 イスラエルの追放された者らを集め給ふ方
主(ヤハウェ)なるわが主の御告げ
私はその集められた者に加へて、更に集める
9 凡て野の獣よ
凡て林の獣よ、食べに出てこい
10 見張り人らは盲(めしひ)で皆、見分けがつかない
彼らは皆、唖(おし)の犬どもで
吠えることもできない
彼らは夢を見、横になり、惰眠を貪る
11 この貪欲な魂の犬どもは
飽き足りるといふことを知らず
彼らは見分けができない牧者で
皆、己が道に向かう
人(イーシユ)はひとり残らず利を求める
12 来いよ、俺が葡萄酒を持つてくるから
強い酒を大いに飲まうじゃないか
明日も今日も同様に
大いに、ど偉く、とことんに
2012年1月21日